【ほっこり分子料理】2度目のセララバアドは、優しい味とかわいらしい空間で癒された!
こんにちは、なつみです。
代々木上原の予約の取れない有名店、セララバアドです。
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131811/13176914/
食べログ★ 4.03
モダンガストロノミーを気軽に、とのことですが、本当にお得な価格であのエル・ブジ、マーティン・ベラサテギ、タパスモラキュラーバー、ノーマで腕を磨いた橋本シェフの驚きのお料理の数々を堪能できてしまうのです。タパスモラキュラーバー(マンダリンオリエンタル東京)は今年2月に行きました。マーティン・ベラサテギ(スペイン・サンセバスチャン)は来月行く予定。たのしみ。なんだか分子料理づいてます。
ただ、値上げしてましたね。前回は8000円くらいだったけど、今回は9800円。選択制だった生ハムがコースに組み込まれたからかな?
★これから2018秋メニューに行く人はネタバレになっちゃうので見ないことをお薦めします★
すてきなエントランス。
テーブルには白い落ち葉が。「Autumn Menu 2017」の文字が見えるので引っ張ってみると・・・
あらメニュー!しかしこれだけ見てもまったく想像が付かないという。
席につくと、橋本シェフが自らこちらの「イケバナ」という前菜を運んできてくれます。枝に見立てたグリッシーニに、自家製の生ハムが巻きつけてあります。枝の先には木の実のようなかわいらしいオリーブ。
お次は「オブジェ」。雲丹と海藻のパウダーを、お米で作ったオブジェにまぶしています。すごくうに煎餅感があって、なんだか申し訳無い感じ。ジャンクに美味いw
お次はおなじみ、スパークリングマスカット。エスプーマを作る機材にマスカットと二酸化炭素を入れて作ります。見た目ふつうのマスカット、中身は炭酸マスカット!このジュレもおいしかった。
一緒に行った人がノンアルデーだったのですが、ノンアルのペアリングもすごい。こちらは、松のシロップとジュニパーベリーのノンアルコールカクテル、スパイス入り。
アルコールのペアリングはすべて国産。まずは岩手葛巻ワイナリーの星。葡萄を凍らせてプレスするので甘め。こうして全席にボトルを置いてくれるのもすばらしいし、なんと継ぎ足してくれるのもすごい!
お次は「森の朝」。アボカド、ピスタチオ、オレンジで作ったムースを凍らせたもの?に、液体窒素で朝霧を表現。森の香りをつけています、とのことですが、どうやってw
とても美しい一皿。うっとり。
「落葉の森」
ブタがトリュフに鼻を突っ込んでいるところがかわいい!右のぶどうっぽいものは、フォアグラです。
パンはこのような感じ。主張が少なめのやさしいパン。
今月はKisvinづいているような・・・先日JGでも飲みました。
「マジャク」。シャコですね。アムチュールというすっぱいマンゴーのスパイスのエスプーマで。シャコの甘さと香ばしさがこのエスプーマに合う!
「スケット」
エビ・カニの出汁、ほたてにじゃがいものエスプーマ。さらに一番上にはアーモンドミルクのエスプーマ。なんて手が込んでいてオシャレで、そして、美味しいんだ・・・
この香味野菜がとてもおいしかったのですが、なんだったかわからないのです。
「茸 ハツ」
こちらは、牛ハツのカツレツと、茸と大麦のリゾット。あまりにおいしく、一瞬でなくなりました。
お次は日本酒!七本鎗です。
「丹波黒鶏 ほおずき 藁」
最近いろいろなレストランでよく出る、裏にいろいろ入れられて、上がくぼんでいるこのガラスの器(わかりづらいw)…なんですがそこはさすが橋本シェフで、このくぼみをうめるようにフィルムが貼ってあり、その上にお料理が乗っている。フィルムとお皿の間には藁のスモークが閉じ込めてあります。そこのほおづきの下に穴があいていて、ほおづきを移動させると藁のスモークがふわあ〜っと!瞬間燻製した鶏と、いただきます。
ワインも丹波。
「セレ豚 紅玉」
せれぶー、と読むそうです。名前はギャグだけど、原種との交配でできた流通量の少ない特別な豚さんだそう。味が濃厚。紅玉の甘酸っぱいソースに、マコモ茸。
デザートタイムのお酒。選びきれず2種類いただいてしまいました。
「サルベージされた月」
柿のジュレ、カカオニブ、ミントの葉にブランデーを。
どんぐりカカオ。これはどんぐりでつくった春巻きの皮のようなものを器の表面に貼り、バーナーで焼いたもの。この下はアイス!中身の写真を撮り忘れましたが、さくさくカカオの食感と冷たいアイス、さらにこの生地との相性が最高!
松ぼっくり。アーモンドとチョコで素敵な松ぼっくりを表現。おいしい。
「栗 ライチ ジャスミン オリーブオイルグミ」
何よりこの器がかわいい!
最後です。コーヒー、紅茶、ハーブティー、ハンドドリップのお茶、という選択肢から「ハンドドリップの日本茶」をお願いしたところ、このような感じに。
一番茶(左)は60度でフレッシュに、二番煎じ(右)は渋みをまろやかにするため燻製ほうじ茶をブレンド?と言っていたかな。燻製香!
3年位まえに最初に訪問したときは分子料理を食べるのが初めてだったのでいちいちキャーキャー言っていた記憶がありますが、何度も食べるようになってから伺ったのでどう感じるかな〜と思って今回伺いました。結論としては、やっぱり橋本シェフのお料理は、アイディアが新しいだけでなく、とても優しく、楽しい。単に見た目が斬新、とかいうことではなくてお料理として美味しくいただけるのが素敵です。
次の冬メニューも楽しみ!
ごちそうさまでした!