東京おひとりさま

注:おひとりさまなときも、そうじゃないときもあります

【常識を覆す】子ぐま@たまプラーザ は異次元のお好み焼き!

 

こんにちは、なつみです。

 

今日は素敵なご縁で出会った素敵な食仲間にお誘いいただいて、

お好み焼きの 子ぐま@たまプラーザ に行ってきた!

 

子ぐま

食べログ★ 3.58

https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140201/14002978/

 

たまプラーザは大学時代に何度か降りたことがあるけど、ただの田園都市線沿いの普通の駅という印象しかなかったので現在の変貌ぶりに顎が外れそうになった。

え、なに?この大都会?びっくりしすぎて写真はない。

 

すでに田園都市線(大学時代の略称はデント)の遅延で遅刻してるので、顎をもとに戻しながらとりあえずお店へ急ぐ。

 

何を隠そう私はお好み焼きというものに全く魅力を感じないタイプである。私の母がお好み焼きが好きではなかったので(お”好み”焼きが”好き”ではないというと、好きか好きじゃないか複雑ですね)、必然的に実家の食卓にはほとんどお好み焼きは上らず、家族でお好み焼き店に行った記憶は明確に2度だけ。お寿司や焼き肉、焼き鳥、居酒屋などは数えられないほど行っている。

 

おそらく母は農家育ちというのに野菜が好きではないので(特殊な土の地域で野菜の味が非常に濃い。言い換えれば苦いので苦手意識があるらしい。なおそれは私が28歳くらいのときに初めて知った。隠していた母は偉い。)たぶんキャベツたっぷりのお好み焼きが好きではないのだ。

東北という土地柄も影響していると思う。初めて出張で関西に行った折、なんでこんなにみんな小麦粉食べてるの??と目を丸くしたのは記憶に新しい。

 

私自身、もんじゃで名高い月島を隣町に持つ門前仲町に住んだことがきっかけでもんじゃこそ好んで食べるようになったものの、お好み焼きは……ねぇ……わざわざ食べる必要なくない??と常々思ってきた。家で作ったことは一度もない。

 

そこにきて今回のお誘いだ。

1ヵ月くらいの待ちが常時発生しているという 子ぐま。

しかも、私の信頼する食仲間(仲間というとおこがましく大先輩、食のプロたち)、それも複数の方が「本当に半端なくウマいからまじで楽しみにしてて!!」と全力でお薦めしてくる店。それはきっとただ事ではない。意を決して参加することに。

 

うーん、でもお好み焼きだよね……

 

たまプラから店へ急ぐ途中も、どこか気が進まない。

 

でも、ついてしまった。

 

え!あら…!なんか想像と違う素敵な店構え。キレイ!

 

結論から言うと、それはもう異次元の美味さのオンパレードの「お好み焼き」を超えた「お好み焼き」であり、ああ、”お好み”焼きってこういうことなのか!的なアハ体験が待っていたのでした。私も”好み”だよ、君のこと!!

 

順を追って話そう。

 

まず遅刻して到着したら、鉄板はこのようなことになっていた。

店内は月島とは程遠い清潔感で、まったく臭くない!ほんとうにきれいな店内!

荷物は座席の下に収納できるし、テーブルは脂っぽくないし、メニューが油と熱で歪んでいることもない。

これはチーズ焼きと、じゃがいも焼き。(正式名称は失念した。)

 

チーズ焼きのほうは、ペンネ、アスパラ、じゃがいも、ベーコンなどにとろーりまろやかなとろけるチーズが覆いかぶさっていて、食の地引網やーみたいな感じです。ものすごく、ウマい。

右のじゃがいもの焼いたものも、ふっくら、しっとり、ほくほく……あぁ、北海道はじゃがいもに救われたんだよ。

 

10年前くらいに読んだこの本を思い出したよ……

 

もう、この2品を食べただけでこのお店が普通じゃないことがわかった。

わかった、従おう。

 

次はイカだよ〜

私の尊敬する食仲間が魚介の釣り&捌き&焼きにかけてはプロなので(本職はインターネット企業の台湾支社の社長)、焼いてもらう。

えへへ、いつもすみませんねぇ。

 

え、なにこのイカ。ニューオータニの鉄板焼き専門店で食べたより美味しい気がしますけども!

ちなみに、謎のウマいマヨネーズソースと生姜ポン酢のどちらか、または混ぜたものをつけて食べる。この謎マヨが、天使のように白くて悪魔のように旨かった。なぜ写真がない。多分悪魔の仕業です。

 

これね、豚キムチ

厚切りの豚バラをほどよい辛さのキムチで炒めて、なんと堅焼きそばの上に掛けて供されるわけです!後乗せ黄身のフォトジェニックさ……もう降参です。こういうところにちゃんとごまを振ってくれているところかも、私は本当に好きだなぁと思うわけです。

当然この豚バラのジューシーさ、その油とキムチと麺の絡み具合といったら!

同席の2才児がなんとこれをもぐもぐ食べる。おねえさんにもちょっと辛いけど、君は平気なのかな…? 

 

次はいよいよ”お好み焼き”です。コースを注文していたんだけど、お好きなお好み焼きを2種チョイスできることになっており

・子ぐま玉(いわゆるスペシャル的なやつ)

・タコしそ

をチョイスしました。16人(4人1テーブル×3)だったけど全員が同じチョイスw

 

こちらが、子ぐま玉。豚、エビ、イカ、ホタテと豪華そのもの!

 

この道27年というおかみさんが混ぜて、焼いてくれます。とても笑顔がすてきでお元気な方。

 

女将さんが混ぜて焼いてくれるわけだけど、そこで私は本当にびっくりした。これは私の知っているお好み焼きではない……そう、お好み焼きの”生地”となるはずの水溶き小麦粉がほとんど入っていない。主なつなぎはおそらく卵で、水溶き小麦粉は本当に必要最小限のみと思われる。

見た目、ほとんどキャベツとネギ!これ、固まるの?と東北人ながらに心配してしまうほどの美しいキャベツっぷり!

 

写真はないけどこの間にタコ&しそも到着し、両方手際よく焼いてくださる。

 

そこにさらにとんぺい焼きが最終形態で参戦(出来上がってはこばれてきただけです)。

 

ふんわりしっとりした卵に、あの魔法のマヨネーズのようなものがかかっており、中身はさきほどの豚キムチでもお出ましになった、しっとりジューシーな豚バラ!

これもまた、私の知っている範囲のとんぺい焼きの範疇を軽く超えてきて、頭の辞書の書き換えが必要。

 

とんぺい焼きはあっというまになくなってしまい、その間に2つのお好み焼きが焼きあがる。

奥がタコ&しそで、手前が子ぐま玉。卵!!

 

子ぐま玉は作る過程で想像していたものの、本当に異次元のお好み焼き。今まで私が知っていたお好み焼きの、小麦粉感をソースとマヨネーズでやっつける感とは180度、いや360度スパイラルして違う次元に到達するほどの違い。

 

タコ&しそは、具がしっかりした子ぐま玉のあとにふさわしいさわやかで軽い口当たり!お好み焼きに「軽い口当たり」が存在するなんて、想像したこともありません。

 

なんなんだ、この店。。。。。。

でも、おなかいっぱいだよ〜もうそろそろ終わりかなぁ。

 

と、思うもつかの間、なんと焼きそば2種が運ばれて来た。塩焼きそばとソース焼きそば。そして驚くべきことにこれは生卵につけて味わう「つけ焼きそば」ッ!

 

左の塩焼きそばは、ラードなのかなぁ、かなりこってり、そして出汁と塩味が利いていて非常に美味しい!このままで、美味しい!卵につける前にみるみるなくなっていく。

 

右はソース。こちらは断然卵液ディップがお薦め!!!

もう、焼きそばの概念が変わる”超絶にウマい何か”になる!!

 

 

最も大事なことはこの麺の調理法だろう。

かなりの太麺なのでおそらくは下茹でしてあり、いわゆる出来合いの麺をばっさーとやって上から水をかけるのとは大違い。このもっちりとした食感、調味料が最大に絡むのは茹での為せる技かと!

 

さっきお腹いっぱいとか言ってたのはなんだったのかという具合に本当にあっという間になくなる。

 

なお、2人で1個の卵をシェアする形式であるため、卵Loverには卵が不足するらしい。私は蕎麦のように尖端3分の1ほどだけつける要領で食べていたので、最終的には卵Loverにつけ卵を差し上げました。

 

 さて、この大満足のコース、おいくらだと思われますか。

 

これが、なんと、1人2,000円!

え!? いいの!? 

(飲み放題はついてないです)

 

我々一行は「この美味さでこの値段はありえない、とにかく店のために酒を飲みまくろう」ということでハイボールやらウーロンハイやらビールやらとにかくいろいろ飲みました。それでもお会計はひとり5,000円はゆうに下回る……

 

ここは、私のお好み焼き感を本当にひっくり返してくれました。

また行きたい!

 

ごちそうさまでした〜!!!