東京おひとりさま

注:おひとりさまなときも、そうじゃないときもあります

【大阪グルメ】Hajime は、何泊かの食の旅に出たのと同じような感覚

 

こんにちは、なつみです。

 

大阪のHajimeに行ってきたときのことを書く。(2017年6月)

この週はカンテサンス、龍吟にも行ってて

私のなかでの史上最強のレストラン・ウィークであった。

直後のパリ旅行もあり、カードの請求は前代未聞の金額。

ニューヨーク出張の立替したときより高かったよ。

 

カンテサンス、龍吟もそのうち書くよ。そのうち。

食べる頻度に書く頻度が全く追いつかない。

食べて帰ってくると余韻に浸ったまま寝ちゃうんだよなぁ。

 

Hajime

食べログ 4.42

https://tabelog.com/osaka/A2701/A270102/27015488/

オープンして1年5ヶ月というミシュラン史上世界最短で三ツ星を獲得されたそう。

 

いただいたのはこちら:

TASTING MENU STANDARD  35,640円

WINE PAIRING Standard (9 glasses)   27,000円

 

お店にいた時間は驚きの6時間。

コースが終わって、「ふぅ〜3時間くらいかな?」と思ったのでその玉手箱感にびっくり。

帰り道は数泊の食の旅に行ってきたような気さえするくらい、素晴らしい体験であった。

 

哲学的、芸術的、科学的、言おうと思えばいくらでも言えそうだけど

難しいことはさておいて

すべてのお皿がとんでもなく美味しくて、美しくて、驚きがあって、

そして、何より恐ろしく丁寧。

考え抜かれた演出。

ワインのペアリングに挟まれる日本酒もたいへん心憎い。

シェフは元エンジニアだそうだ。なるほど。 

 

写真NGだったので、絵心皆無の私が翌日必死に手帳にお皿のスケッチをしたほど

印象深く、また、忘れたくない時間であった。

 

……しかし、今見てもその絵は酷い。

本人にすらあまり何も伝わらないし、やはり絵を書くのが苦痛だったとみえて

後半の5皿くらいはもはや何も書いていないと言って差し支えないレベルのもの。

 

いや、絵とか言ってすみません。これは線です。

モレスキンが泣くよ。

 

なお名誉のために断っておくと、

この数ページ前には絵も文章もぎっしり書かれてるとこもある。

書いてあることが恥ずかしくて載せられないだけだ。

ほんとだよ。

 

いっぱい書いてあるところ(食事直後に書いた部分)から抜粋:

 

なんと表現すべきかわからないが、最高以外ではない。

何もかもが完璧。これは”凄い”店である。

 

だいぶ語彙が足りてないし面白くもないダメ記事の見出しのようだが

興奮しすぎて今日のうちに何か書いとかなきゃ!など珍しく思って出てきたのがこれだからまぁ仕方ない。

 

メニューは「地球との対話2017」。

12皿の食の旅。

 

こちらのスペシャリテ「地球」(以下記事参照)は

このSTANDARDのコースにしか入っていないのでぜひこちらを。

 

100種類ほどのお野菜。貝エキス。

循環する生命の表現。

もやし1本、みょうが1筋だけを使う料理とか見たことない。

食べながら気が遠くなりそうだった。味が豊かすぎて倒れそう。

 

「地球」に関してのエル・オンラインの記事。

調理法を変えた約100種もの野菜を60cmの大皿に並べ、貝エキスのエスプーマを雲のようにのせたプレートはため息が出るほど美しい。

www.elle.co.jp

※なお、上記の記事は多分ちょっと正しくないと思う。

貝エキスは真ん中のスープ状のもので、

エスプーマは貝エキスじゃなくて他の出汁だったと思う。

ただそれがなんなのかというと……

私のメモには「謎のエスプーマ」と書いてある。

なんだよ参考になんないじゃん!

 

その他のお皿について。

 

鮑やのどぐろなどの高級食材の旨さはもちろんだが

お皿使い、ソース使い、野菜使いに凄みを感じた。

松の実、蕎麦、黒にんにく等の和の食材で作るソースで

森、山、土などをうまく表現している。

 

デザートの3皿もまた圧巻。

『迎え梅雨』という、蓮の葉を大胆に(大胆すぎて書けない)使った一皿

(というよりは一枚?)は

目にも耳にも手にも楽しく素晴らしかった。

さっきのノートの、左のページのやつです(笑)

 

ワインについては以下、抜粋して少々書きます。

 

・Puligny montrachet 1er Cru 2012 etienne sauzet(ブルゴーニュ

・Charme Chambertin 2008 vincent Girardin (ブルゴーニュのグラン・クリュ)

・新政の貴醸酒 茜孔雀

・仙禽のかぶとむし

など。

フォアグラにはビールSamichlausを合わせて。

日本のワイナリー(ヒトミワイナリー@滋賀,  登美の丘ワイナリー@山梨)を

最初と最後に持ってくるのも面白い!

とくに最後の Noble d'or 2006, 希少な日本の貴腐ワインは驚き。

楽天で調べると、ボトルで 49,800円)

 

すべてが完璧と言って差し支えないコース&ワインペアリング。

サービスも非常に快適かつ ”おもしろい” ものである。

(詳しくはぜひ行って確かめてください)

 

お値段は1人 65,670円ということでかなり張るものの

一度は体験するべき店と感じた。

 

ごちそうさまでした。