東京おひとりさま

注:おひとりさまなときも、そうじゃないときもあります

【貴重すぎるワインたち】大先輩とのワイン会はいつも驚きと感謝!モンラッシェ86年(;_;)

 

こんにちは、なつみです。

 

あるご縁で長いこと仲良くしてくださっている大先輩がいます。その大先輩、趣味が競馬とフランスワイン(主に古酒)。ありがたすぎるご縁で、いつも信じられないお値段でこんな↓ワインを楽しませてもらっております。ありがたすぎです。

 

今回のラインナップ

(お店の泡:Por Roger Brut Reserve NM)

Meursault 1er Cru Charmes'85 Maison B.Virely Rougetot

Morey St.Denis'85Maison Facquies Gilet

Vosne Romanee'85Maison Facquies Gilet

Volnay'80Maison Leroy

Corton'49

さらに特別版:

Joseph Drouhin Montrachet 1986.......!!!!!

ちなみに、2011年で、74,190円(税込)でした。おーまいが。

 

今日は飲んでないけど、そしておそらく中身はもう飲めない状態になっている1929年のシャンベルタン。博物館ですか?ここは。なお、1929年は、ウォール街が大暴落した年だそうです。

 

会場は、師匠宅のお近くの大宮です。『とらぬ狸』という北海道の食材をたくさん使ったお店、なんですけど今日のメインはハンガリーの鴨と豚だったので北海道推しはもはやよくわかりません。おいしいので良いですが。 

とらぬ狸 ( とらぬたぬき) - 大宮/フレンチ [食べログ]

とても面白いお店で、ぱっと見は駅前のカジュアルな居酒屋??なんですが、入り口のPol Rogerの大群が普通じゃないワインのお店であることを物語ります。お料理も絶品!そしてソムリエの知識と経験の豊富さと言ったら!地下のセラーに、師匠のも含めた貴重なワインがたくさん保管されているそうです。テーマが面白いワイン会も頻繁に開催されています。ワイン好きには有名な通のお店、普通に来ると普通の居酒屋、という常連だけに見せる別な顔があるお店…なんていうと、なんか映画や小説に出てきそうな設定ですね(笑)

 

お料理いってみましょう。

花咲ガニと焼き茄子のテリーヌ、とうもろこしソース。こちらは花咲ガニとカニ味噌がたっぷりあえてあり、炭火の香ばしい香りがたっぷりの焼き茄子をジュレとキャベツで固めたテリーヌ。おいしい〜!!Pol Rogerのさわやかかつふくよかな香りに合います!(先日のエペルネツアーでは、Pol Rogerの前を通り掛かりました。寄りたかった。)

 

ワインはここからムルソー1985年に。トーストの香りに、きつめの樽の香り、私にとっては、なんか古い居酒屋の香りというか、田舎っぽいというか、好きな香りではありましたが、酸が全面に出て香りの広がりは少なめ。師匠いわく、1er Cruだからとのことでした。

次のお皿はなんと、会津は只見の露地物のマイタケです!たぶん初めて食べる。年に2週間くらいしかなく、今日はたまたま入ったので特別にとのこと。露地物の特色なのでしょう、みずみずしさよりも、乾いてしっかりした表面のなかに閉じ込められた濃いうまみが面白かったです。味が力強い!

 

ワインは、モレ・サン・ドニ85年。醤油の香り。味は香りと全く違ってとても軽いです。

 

お次は厚岸の牡蠣フリット。厚岸仙鳳趾(せんぽうし)産です。身が大きくふっくら、とろーり!

 

さらに赤。

ヴォーヌ・ロマネ85年。とても素敵なワインです。良い牛肉のような香り、とても華やかでわくわくするような。味は先程のとは逆にすこし酸っぱいけれど、香りと味の広がりが長く、はぁ、夢見心地。

 

お皿は、お肉になりましたよ。

こちらは、ハンガリー産の鴨と、国宝のマンガリッツァ豚のロティ、赤ワインソースで。鴨は厚切り、この脂がたまらない!歯ごたえはありながらも、驚くほど軽い、そしてこのマンガリッツァ豚!甘いんだけど、赤身的な豊かな香りがすばらしい。

ハンガリーは国宝を食品として輸出してしまう愉快な国なわけですが、このマンガリッツァ豚、見て驚きの可愛さ。ぜひ検索してみてほしいです。

 

ワインはモンラッシェ1986年。

黄金に輝き、運ばれてくるときから神々しさを放っていました。状態が良すぎるので、なんとあと5年後に飲みごろとのことです。もったいなくもありがたい機会に浴したわけです。

師匠の師匠であるソムリエ氏も、これはボトルを持った瞬間に背筋がぞくっとするほどの素晴らしい状態のワインであると破顔で絶賛。

 

何度も言うけど色がとても素晴らしく(って写真がないんですけども)味のきらめき、広がり、アフターがどれもたまらない。師匠はじめワイン通の皆様は「もう1時間おいてから」とか「明日飲んだほうが」などおっしゃっていましたが、これでも十分ほんとうに素晴らしくおいしい!私も感じたすこ~し感じた硬さとかまっすぐな感じが、ほぐれていくっていうことなのかな。そういうのは経験を積まないとわからないねぇ。

 

さてさて、生ハムです。オレイン豚(左)とイベリコ豚(右)の食べ比べ。オレイン豚はあまくとろみがあり、イベリコはキリッと締まった、香ばしい味。そりゃあどちらもおいしいのです。

 

ワインはルロワ80年。さすがの美味しさ!(と、モンラッシェのあとなのでコメントがシンプルですみません。)

 

締めはなんとごはんなんです。みつせ鶏と、さきほどの露地物のまいたけとごぼうをたっぷりつかったご飯!これがまた絶品でございました…あっという間に食べてしまいました。

 

デザートに白桃のソルベ。

 

最後に、すごい余興が2つありました。

 

1つ目は、コルトン49年。

終戦から4年。スポニチが創刊、ワコールが創業、大日本麦酒から朝日麦酒ができ、サザエさんの連載が始まり、穴の空いた5円玉が発行された年。

そんなワインを舐める機会がやってくるとは。過熟で飲めたものではないとのコメントつきであるものの、私はたいへんありがたく味見をさせてもらいました。(残りはお風呂にするかビーフシチューにするらしいです)

おばあちゃんちの土蔵みたいな香りと味で、すっぱいというかしぶいというか、なんか複雑な香り。私は「ワイン」と思って飲まなければ嫌いじゃない飲み物だと思いましたよ。

 

余興2つ目は、モンラッシェの1991年から1996年まで(の、撮影会)。総額で300万円ほどだそうです!もちろん飲んでません(笑)12月24日のワイン会、会費30万円の会だそうです。

今日は1986をたいへんおいしくいただき、感動の極みなわけですが、この1991年なんかは798,000円でございまして……

ひとつひとつがお高いとか言うことよりも、世の中にあと何本あるかわからないけれど、1991〜1996までがこうして揃って、お目にかかれるなんていうことはおそらく世界でもそうないんじゃないかということでした。(´д⊂)‥ハゥ 

 

このワイン会、安すぎてお値段言えません。わたし、師匠には一生返せないご恩があると感じております・・・

しかも次は師匠のセラー開放デーが待ってます❤

 

おいしかったです!ごちそうさまでした!!